車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
しかも軽々と……。
「な、何を考えているんだ……恥ずかしい」
頬を染めて不満そうにキレる美堂。
すると日向兄ちゃんは、
「恥ずかしい?人に頼ることは、
恥ずかしいことでさないぞ。それに
人は、誰かに助けてもらって
生きているものだ。
1人で出来ない時は、人に頼ればいい。
そして他のことで恩を返せばいい。
こんなの恥じることではない」
美堂に言い聞かしていた。
相変わらず日向兄ちゃんらしい
ストイックな言葉だった。
美堂は、人に頼ることが苦手だ。
俺もそうだが……恥ずかしさと
変な意地もあるのだろう。
それに迷惑かけたくないし。
「……どうも……」
美堂は、恥ずかしそうにしながらも
日向兄ちゃんにお礼を言った。