車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
すると早川兄ちゃんは、クスクスと笑う。
「本当に……千花ちゃんは、いい子だね。
ありがとう。本当はね。
君達のことが気になったのも事実だけど
海利のためでもあったんだ!」
千花は、不思議そうに首を傾げていると
「海利は……引きこもりがちでね。
もともと外出が好きではないのもあるけど
周りの迷惑や目があるからと
諦めぐせがついちゃって。
出来るだけ人に関わらないようにするんだ。
だから、たまに無理やり理由を作って
外に出させているのだけど」
「今日も2人がデートすると聞いて
なら海利も遊びに連れだそうと思ってね。
新しいこと……海利にもたくさん経験させたくて。
すまない……邪魔をして」
切なそうな表情で謝罪してきた。
早川兄ちゃの行動は、美堂のためだった。
「謝る必要なんてありませんよ。
言って下さったら、私も翼も協力していました」
「いや、自然の2人を見てほしかったのもあるんだ」
早川兄ちゃんの言葉に疑問を持つ。
するとクスッと笑った。