車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
新しい仲間との出会い。
「あ、それより送り迎えと言えば……翼。
今日から海利……美堂も参加するから
仲良くしろよ?
帰りは、俺の車で一緒に送って行くからな」
そう言ってきた。
あぁ、そういえば
そんな奴が居たっけ……?
「美堂って……どんな奴?
ブロックの達人って言うけど強いのかよ?」
あまり興味が無いけど質問してみた。
すると早川兄ちゃんは、運転をしながら
「うーん。性格は、翼に似ているかな?
今回は、褥瘡の手術をしたから入院になったが
外見だと一見クールで近寄りがたく見えるが
かなり生意気で毒舌の奴だし」
詳しく説明をしてくれたが……褥瘡?
それってどんな手術だ?
「じょくそう……ですか?」
千花が聞き返した。
「そう。同じ体勢ばかりになっていると血流が
圧迫されて皮膚組織が腐ったりする。
俺も経験あるけど脊損者なら、よくあることなんだ。
酷い高熱や嘔吐とかあるしマジでしんどいぞ。
海利は、俺よりも損傷が酷いから持ち点が
一番低いがブロックに回ったら
一番厄介な相手だ」
ゲッ!!
血流が圧迫されて皮膚組織が腐るって
なんだか考えただけでもゾッとした。