車椅子バスケ～希望の架け橋～（翼ver.に変更）

年を明けた頃には、
杖を使えば自分の脚で歩けるようなっていた。

歩けると言っても他の人と比べて
ゆっくりなので歩くのに時間はかかるが……。

学校側と話をして4月から
中学校に復学が出来ることになった。
ただし

「はぁっ！？
俺だけ2年生からやり直し？」

重い現実を突き付けられる。

出席数が足りない事と
3年になったとしても授業についていけないから
2年からもう一度勉強をし直した方がいいと
学校から言われたらしい。

「でも、また学校には、行けるらしいし
良かったじゃない……ねぇ？」

必死にフォローしようとする母さん。
だが表情は、複雑そうだった。

俺は、頭が一瞬真っ白になった。

2年……？ってことは、
高橋達とは、離れ離れになり
千花と一緒に卒業が出来ない。

俺だけ後輩になるのかよ……？
マジかよ……。

複雑過ぎて怒る気力も無くした。