車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「さすが……鬼課長。
勉強まで手を抜かないなんて……ストイックだわ。
私なんて下から数えた方が早かったのに」

それ……俺もだ。

「はぁっ?学生が勉強を怠るなんて
どういうことだ!?結衣。
お前……授業で何を聞いていたんだ?」

それに対して日向兄ちゃんは、激怒していた。

「だって、仕方がなかったんです。
その頃は、陸上に没頭していて」

「そんなの言い訳に過ぎん。
俺は、ずっと1位を守り続けていたぞ!?
陸上をやりながら」

「うっ……」

俺まで耳の痛い話だ。

「まぁまぁ、夫婦喧嘩は、その辺にして。
次は、英語をやりましょう。
日向さん。代わりに読んでくれますか?」

「あぁ、いいぞ!」

そう言いながら教科書を広げると
綺麗な発音で読む日向兄ちゃん。

凄い……スラスラ読んでいるし。
発音だけなら外人みたいだ。

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