ロープレ
そこには、人の入れる大きさのカプセルが4つあった。
それだけ。
あとは、ホントに何もない。
カプセルがなければかなりガランとした寂しい部屋だ。
「これが、タロウの発明品であり、ゲームの本体。カセットは、microSD並みに小さい。もうセットされているから、そのままカプセルの中に入ればいい」
「りょーかい。」
そう言って、少年はカプセルの中に入った。
カプセルの中には、マイクとイヤホン付きのメガネのようなものがあったのと、「スタート」と書かれたボタンがひとつあった。
少年はメガネ(?)を装備し、スタートボタンを押した。
すると、メガネ(?)のレンズに「続きから」の文字が出た。
「なんで続きからしかねぇんだよっ!」
と、誰もいないのに一人でツッこんだ
『言い忘れてたが、お前が私と同じ村から進められるように初期設定はしておいたからな。だから、お前は続きからやればいいんだ』
と、イヤホンから声が入ってきた。
どうやら、雪菜にマイクから叫び声が聞こえたらしい。
「それを先に言え。雪菜のせいでまた無駄にツッコミを入れちゃっただろ」
そして、少年は「続きから」を選択した。
そして、少年の頭の中は真っ白になった………。
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