ロープレ

とりあえず、急いで支度をして外に出た。

まず、目に入ったのは、古典的な家と古典的な庭。
古典的で似たような家が並んでいる。

ｼﾞﾛ「わあ〜、しょぼい村」
わあ〜を嬉しそうな声でキラキラした純粋な少年の瞳で、しょぼい村をガッカリした声でため息つきながら言った。
つまり、俺は表情の変化を大袈裟につけてみたってことだ。

ﾕｷ「第一声がそれか…」

ｼﾞﾛ「なんだよ、文句あるか？」

ﾕｷ「お前、役者に向いてるかもな。まずは、防具だ」
ｼﾞﾛ「武器じゃないのかよ」

ﾕｷ「馬鹿か？私はいつも防具を先に買っている。だから、お前も同じように買わせることにしたのだ」

何でお前のいいなりになんなきゃいけねぇんだよ！と、叫ぶジロウを無視して話を続ける。

ﾕｷ「武器を買って防具代がなくなったら困る。薬草など回復の道具の無駄遣いは避けたいからな」

ｼﾞﾛ「だったら、強い武器でどんどん強い敵倒して金あつめりゃいいことじゃねぇか？」

ﾕｷ「まあな。でも、このゲーム、死んだりしてゲームオーバーになると色々めんどくさいから。無駄に金なくしたり、時間使うのは嫌だろう？」

ｼﾞﾛ「それもそうだな」