0.0000034%の奇跡
「自分の体調管理はしっかりやるよ?でも一番に考えちゃうのはやっぱり……赤ちゃんかな?」
そうか………
もう彼女は母親なんだ。
妊娠してるってわかった時点で。
僕だって……
温かい手が重なって、
体が一番辛い時に優しく微笑み返してくれる。
「智くん…焦らずゆっくり一緒に親になっていこう?私、嬉しいんだ。大好きな智くんと夫婦になって、親になって…こんな嬉しい事はないよ」
それは僕も同じだよ。
また同じ事考えてる。
守るべきものが出来てより一層絆が強くなっていく。
愛しくて、愛しくて……たまんないよ。