0.0000034%の奇跡
「だって智くんのご飯美味しいも〜ん」とはズルい言い方。
いいか?調子にのるぞ?
精のつくものばっか作ってやる…!
ガルル…!
「顔怖っ!」
何とでも言いなさいよ。
「今夜、覚えてろよ?」と捨て台詞を吐いたのに余裕の笑みなんだもんな。
ベットに入ったらギャフンと言わせてやる!
ベットに入ったら………
ベットに入ったら……!?
押し倒されてるのは僕の方!?
「私をどうしたいの?ん?」
女神から女王様に変わる瞬間。
自信たっぷりに誘う眼差し。
ベットの上じゃこの豹変ぶり。
こっちの君もたまらなく好き。
「抱きたい……」
上半身を起こして馬乗りになってた君の腰に手を回した。
もう唇がくっつきそうなほど近い。
我慢出来ずにキスしようとしたら
「全然お利口さんじゃないんだから」と止められる。
「今は無理だよ、お利口にはなれない…!」
強引に重なる唇はそのまま君をゆっくり押し倒していく。
体が熱く反応して甘い蜜を求める。
君は焦らすのが好き。
僕は我慢出来ずに溺れていく。
それを面白可笑しく楽しんでくれているならそれはそれでいいかな。
耳元で「大好きだよ」って言ったら優しく微笑む。
本当見てて飽きない女王様……もとい、女神さま。
僕だけに見せてくれるその表情が愛しすぎる……