0.0000034%の奇跡
また変な野郎どもが彼女目当てでうじゃうじゃすることになるな。
そう言われたら何も言い返せない。
黙りこくった僕を見て彼女は笑った。
「ウソウソ、考えとくよ。でも私は智くんだけに歌えたらそれでいいんだけどな」って可愛すぎか!
どんだけ惚れさすんだよ!
もう君には完敗です。
敵いっこないよ。
これからもずっと……。
ストレートなブラウンヘアは
僕から見ても透き通るほどキレイだ。
そうそう居ないんだよな、
ここまでキレイなままキープしてる人。
毎日触っていたいし手入れしてあげたい。
大きな瞳も笑う八重歯も全部好き。
あの日………
「歌うたいのバラッド」で心奪われ君を連れ出してしまった日。
いざ二人きりになったら喋れなくなった僕にテンポよく質問を投げかけてくれた。
「私も一目惚れだったんだよ」って後になって言われた時は心臓が飛び出すほどびっくりしたことは今でもはっきり覚えてる。