0.0000034%の奇跡
「おキレイですね」と言われて照れながら「ありがとうございます」と言うところ、当分頭の中でリピートするくらい可愛い。
本当に、映ってる彼女が今隣に居るんだよなぁ。
贅沢すぎる。
「お疲れのところ悪いんですが、この中から誰か1人、歯を診ていただくことは可能ですか?」とスタッフが聞く。
「はい、今診れますよ」
「じゃあ誰かは先生に決めていただいて…」と無茶ブリ。
「え?私が決めるんですか?」と慌てながらもスタッフ1人ずつ口内を見て、「結構な期間、歯科医院通われてないですか?」と声をかけたのが音声スタッフさん。
頷いたので「じゃあ診させていただきます」と即決していた。
スタジオからは「音声さんになりたい〜」との声が。
こんなこともやったんだぁ。
早速施術を開始し、目つきが変わる。
仕事モードの目だ。
数年前に他で治療した虫歯のケアや歯ブラシの仕方を一生懸命話してる。
そこで終わり、次のシーンに変わった時
「えー!ウソ……口内環境についてもっと説明してたのにほとんどカットされてる」と彼女は悲しげ。