ぎゅっと、隣で……
信号が青になり、車が動き出す。
「南朋…… 結婚しようなぁ……」
優一が前を向いたまま言った。
「ええっ 何時か、でしょ?」
南朋が驚いて目を見開く。
「いや、早くしないと、婆ちゃん達に南朋の花嫁姿見せられなくなっちまう」
「優一にいちゃん……」
南朋の目から涙があふれ出た。
「なあ…… 兄ちゃんは辞めてくれないか?」
「そうか…… じゃやあ、優一さん」
南朋は涙声で言った。
「いや違う」
「ゆうさん? ゆう君? ゆう様?」
南朋がチラッと優一の顔を伺う。
「どれも違う…… 呼び捨てでいいよ」
「そんな無理だよ。年上だし……」
南朋が困った顔をする。
「いいからさ、呼んで見て」
「ゆ・う・い・ち」
南朋がたどたどしく言った。
「ちゃんと言って!」
優一が優しく睨む。
「優一……」
南朋の頬が赤くなる。
優一も、顔を少し赤らめ、南朋の頭をクシャクシャと撫でた。
「今日、もう少し遠出しない? そしてさ…… 今夜はどこかに泊まろう?」
優一の言葉に南朋は肯き、そっと優一の腕に触れた……
「南朋…… 結婚しようなぁ……」
優一が前を向いたまま言った。
「ええっ 何時か、でしょ?」
南朋が驚いて目を見開く。
「いや、早くしないと、婆ちゃん達に南朋の花嫁姿見せられなくなっちまう」
「優一にいちゃん……」
南朋の目から涙があふれ出た。
「なあ…… 兄ちゃんは辞めてくれないか?」
「そうか…… じゃやあ、優一さん」
南朋は涙声で言った。
「いや違う」
「ゆうさん? ゆう君? ゆう様?」
南朋がチラッと優一の顔を伺う。
「どれも違う…… 呼び捨てでいいよ」
「そんな無理だよ。年上だし……」
南朋が困った顔をする。
「いいからさ、呼んで見て」
「ゆ・う・い・ち」
南朋がたどたどしく言った。
「ちゃんと言って!」
優一が優しく睨む。
「優一……」
南朋の頬が赤くなる。
優一も、顔を少し赤らめ、南朋の頭をクシャクシャと撫でた。
「今日、もう少し遠出しない? そしてさ…… 今夜はどこかに泊まろう?」
優一の言葉に南朋は肯き、そっと優一の腕に触れた……