キミに拾われ、恋して、知って。〜鬼生徒会長と同居はじめます〜
3⋆*鬼生徒会長のアメとムチ
鬼生徒会長こと、五十嵐律樹とのスパルタ生活にもようやく慣れ始めた5月中旬。
私に新たなる試練が立ちはだかろうとしていた────。
「ちょ、ちょっと……今、なんて言った?」
「だから、中間テストまでの間、生徒会がお前の監視役を務めることになったって言ったんだ」
「な……っ」
なんだそりゃーーーーーーっっ!?!?
反射的に立ち上がると、ダイニングテーブルの上のお味噌汁が波打つ。
今日の夕飯は会長特製、生姜焼き定食。
あまりの美味しさに、ご飯3杯いけちゃいそう〜!だなんて、呑気なことを考えてる場合じゃなかった。
何それ!?
何でそんなことになってるの!?
何でそこで生徒会が出てくるの!?
口をパクパクさせて、もう何から聞けばいいのかわからなくなっていれば、黙々と食べ続けていた会長の箸が止まった。
「何だ。その物言いたそうな顔は」
「だっ……だって、何で……」
「何で?」
ひっ!!
会長の目がギラリと光る。
鬼生徒会長モード突入だ。
「何でもヘッタクレもあるか。このバカタレ。聞いたぞ?お前、一年の時散々な成績だったそうじゃないか。何とかして進級させられたはいいものの、さすがに三年への進級はそうはいかないって、お前のクラス担任が頭を悩ませてたぞ」