心の闇
昼休みに3階の空き教室に来てって言ったらちゃんと来てくれた。
正直嬉しかった。
だけど、美優じゃないってなんど聞いても言う。
すると、美優が急にびっくりするほど声が低くなったんだ。
少し殺気が混じってた。
いつの間に殺気が出せるようになったのか。
俺でもさすがにびびった。
そのあと、美優が言った。
「…私、美優だよ?だけど、それをなんで裏切った奴らに言われなきゃなんねぇんだよ。意味わかんねぇ。」
やっぱり美優だったんだ。
あの時はゴメンな。
俺は気づいてたんだ。夢唯が嘘ついてるって。
ゴメンな。ほんとに。
美優ありがとな。信じてくれて。
辛かったよな、苦しかったよな。
俺たちのせいで傷ついたよな。
俺の大切な美優を傷つけたあいつらを許さない。
俺は…絶対許さない…。
さっ…
乖離のとこ行くか。
たぶん、屋上だな。
たぶん乖離のみんなとここに仲間として来れるの今日が最後だな。