心の闇
ゴトっ
『なんか音しなかった?』
「ゴトって聞こえたよな?」
『ちょっと行ってみるか。』
私と翔は音のした方へ向かった。
すると、どこの高校生か知らないけど体育館の裏に落書きをしていた。
私と翔は
「おい、どうする?」
『ん…今、蘭華の格好だしな。止めに行くか。』
「じゃあ、やるか。」
『うん。』
私は壁を蹴った。
すると、音に気づいたのかこっちを向いた。
「は、早く、逃げるぞ!」
逃げる…そうはさせねぇぞ。
みんな、私とは反対方向に走っていった。
すると、
「うわっ!」
と驚く声が聞こえてきた。
実は翔が先に回り込んでたんだよね。
もたもたしてる場合じゃねぇわ。
私はそいつらの背後に近づいた。
『ねぇ、』
私の声は静かな夜の学校に響いた。
「ヒィっ」
ビビってやんの。
見る限り4人か。
『あなたたち、この学校のなんなの?』
「お、俺は、か、乖離に恨み持ってんだよ!だから、この学校にきた。」
『え?乖離に?どうせ負けるのに?弱いくせに?』
少し殺気を含みながらいった。
すると、急に全員がビビって逃げ出した。
そのまま私と翔はその場に取り残された。
「ふっは!」
と2人で笑いだした。
なんか面白かった。
翔「じゃあ、今日は帰るか。じゃね。」
『おう!じゃーね!』
私はバイクに乗って家まで帰った。