きみだけに、この歌を歌うよ




「ごめんねーっ、九条くん!待たせた?さっそく行こっか、ぱぱぱっと案内しちゃうよ~」



梓とトイレの洗面台の前で話したあと。

教室に戻った私は、席に座ってスマホをいじる九条くんのもとへ急いで駆けよった。



「おう、頼むわ」

「とりあえず、授業で使う教室だけを案内するね!」



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