きみだけに、この歌を歌うよ




愁と別れてから、早くも1ヶ月が経った。



私と愁の関係は相変わらずだ。

目も合わさなければ話しもしないまま。

冷え切った関係。



その関係は修復されることはなく、ただ時間だけが、流れていった。



「じゃあ、いってきまーすっ」

「いってらっしゃい」



お母さんの元気な声に送り出され、玄関ドアを外からゆっくりと閉めた。



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