きみだけに、この歌を歌うよ




『えっ、あの子が愁くんの彼女?』

『え~、ブスじゃん』



聞きたくもないのに、そんな冷たい声ばかりをクラスメートの女の子。

また、別のクラスメートの女の子にまで聞かされていた。



たしかに私はブスだけど、でも愁はそんな私を好きになってくれた。

だから、何を言われても大丈夫。

気にしない。



そう思っていたのに、いつも周りの目を気にしてしまっていた。



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