きみだけに、この歌を歌うよ
まぁ……そうなることはわかってた。
九条くんのとなりを歩いていたとき、やけに視線を感じていたから。
「大丈夫だよ。実際は付き合ってないんだし」
だから、堂々と違うっていえばいい。
それに、九条くんが守ってくれるって言ってくれたんだから。
私には心強い味方がいてくれるんだもん。
「……あれ、なんかほっぺた赤くなってる?」
「なっ……なってないよっ!もう梓ってば!」
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