きみだけに、この歌を歌うよ




「よし、じゃあ1時間目の音楽はサボっちゃおう!」

「……え?さ…サボる?」

「ほら、そんな泣きべそ顔じゃ教室入れないでしょ?私についてきて!」

「ちょっ……梓!?」



梓は私の手を掴むと、音楽室とは反対方向に走りだした。



サボるって言ったって、私はこれまでに1度だって授業をサボったことはないのに!

遅刻もなく真面目にやってきた。



だけど梓は違うんだよね。

こんなふうに、たまーに授業をサボることがある。



< 197 / 545 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop