きみだけに、この歌を歌うよ



今朝もいつものように、私の家の前まで迎えにきてくれて一緒に登校した。

おはようって、いつもと変わらず笑いかけてくれた。

休み時間だって、廊下でおしゃべりをした。



いつもどおり。

何にも変わらない、優しくて明るい愁だったのに。



「ちょっと待ってよ…。ウソだよね?」



ほかに好きな人ができただなんて、そんなのぜったいにウソだ。

私のこと、愛してるって言ってくれたのに?

ずっと一緒にいようって言ってくれたのに?



ウソだ、ウソだ、ウソだ。



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