きみだけに、この歌を歌うよ




一緒にいるとドキドキすることもある。

転校するって聞いたときは、寂しくてたまらなくて。

行かないでほしいって思った。

それは、九条くんのことが好きだから。



九条くんは、私が辛くて泣いているとき、私のそばにいてくれた。

歌ってくれた。

励ましてくれた。



いつしか私の中で九条くんという存在は、私の心の支えになっていた。

愁の存在よりも、大きな大きな存在になっていたんだ。



< 312 / 545 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop