きみだけに、この歌を歌うよ
短い文章。
だけど、愁のことがまだ好きだよっていう精一杯の気持ちをこめた。
それなのに、愁からかえってきたラインは
『ごめん』
という、たったそれだけの冷たいものだった。
あぁ。
私たち、本当にもう終わってしまったんだ。
愁は自分の気持ちを押しつけるばかりで、私の気持ちなんて無視なんだ。
もう1度、ちゃんと話し合おうとも思わないんだ。
そんなこともあって、昨夜はずっと泣きっぱなしだった。
「はぁ⁉好きな人?なにそれ、最低じゃん」
「好きな人はたぶん……杏里ちゃんかな…」
「まぁそうだろうね。仲良いし」