きみだけに、この歌を歌うよ




私は私のことをたくさん支えてくれた、九条くんと一緒にいたい。

その想いは、こうして愁と向かいあったことでさらに強くなった。



やっぱり私は、九条くんが好き。

大好きだから。

愁のことはもういい。

時間をかけて愁への想いは消すことができたんだ。



「待って」



後ろから私を追いかけてきた愁に、勢いよく左手の手首を掴まれた。



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