きみだけに、この歌を歌うよ




「うん。愁から聞いたから知ってるよ」

「だから言ってやったのよ。あんたが琴野菜々と別れない限り、イジメ続けるからねって。私の友達全員で、卒業するまで毎日イジメてやるってね」



あはははは、と杏里ちゃんの悪代官のような笑い声が高らかに響いた。



「そしたらアイツ、別れるのだけは無理だって言ったのよ?だから私、それなら明日からもっとイジメようかなって言ったの〜」

「……最低だね」


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