きみだけに、この歌を歌うよ
「……だめだぁ。また泣きそうになってきたっ…!泣くな、泣くな泣くな私っ!」
愁のそばにいられないことが、こんなにも辛いなんて。
今までずっとそばにいたから、そんなこと考えもしなかった。
愁がいなくなってから、私はこんなにも愁を必要としていることに気づかされてしまった。
私にとって愁という存在は、こんなにも大きかったんだって。
愁がいなきゃ、見える世界がモノクロで。
息をすることでさえも苦しいんだって。