きみだけに、この歌を歌うよ




「……だめだぁ。また泣きそうになってきたっ…!泣くな、泣くな泣くな私っ!」



愁のそばにいられないことが、こんなにも辛いなんて。

今までずっとそばにいたから、そんなこと考えもしなかった。



愁がいなくなってから、私はこんなにも愁を必要としていることに気づかされてしまった。

私にとって愁という存在は、こんなにも大きかったんだって。



愁がいなきゃ、見える世界がモノクロで。

息をすることでさえも苦しいんだって。



< 61 / 545 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop