欠片のオルガン

出会い

最初の出会いはかれこれ5、6年前。


星夏は今は亡き両親と共に俺の家に来た。
俺の父親と星夏の母親が兄妹。

そんな事もあってか、星夏はちょくちょく訪れた。

星夏は昔から滅多に笑わない子だった。
怒哀はきちんと表情に出るのだが、喜楽はどうも疎いようだ。


最初俺になんて、無表情でクスリとも笑った事が無かった。


正直、星夏は俺に取って不思議な子だった。

歳が意外と近かったため、妹みたいな存在に近い。


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