オオカミ彼氏
「やめて!!」
私はいつの間にか勝手に身体が動いて、クラスメイトたちからオオカミを護った。
オオカミはじっと私の方を見て、山奥深くへ逃げていった。
これが、カレと私の出会いだった。
翌日ーーー
「今日からこのクラスに転入することになった、桜庭日向くんだ」
「宜しくお願いします」
私のクラスに転校生が来たのだ。
顔立ちが綺麗な男の子。
休み時間になると、あっという間に女子達に囲まれちゃっていた。
本人は苦笑したりして、困ってるように見えるけどーーー