Wednesdays
紅い、小さな飾りがゆれる、シンプルなピアス。
片方だけが、隅に転がっていた。
キッチンから、宮本さんが私を呼ぶ声がする。
ピアスを手に取りながら、私は曖昧に返事をする。
手の中のピアスは、とても小さくて儚い。
シンプルなデザインが、上品で、高価なものだと見てわかった。
いったい、いつからそこにあったのだろうか。
穴のあいていない耳にピアスをあてて、鏡を覗きこむと、かわいた笑いがもれる。
片方だけが、隅に転がっていた。
キッチンから、宮本さんが私を呼ぶ声がする。
ピアスを手に取りながら、私は曖昧に返事をする。
手の中のピアスは、とても小さくて儚い。
シンプルなデザインが、上品で、高価なものだと見てわかった。
いったい、いつからそこにあったのだろうか。
穴のあいていない耳にピアスをあてて、鏡を覗きこむと、かわいた笑いがもれる。