【短編】手のひらを、太陽に…
「そう…なんだ……。あ、でもほら!学校には友達もいるでしょ? 施設に行けば、友達作ればいいし。」
葵は明るく言ったが、志音は否定した。
「進学校で、私の成績がダントツなのが気に入らなくて、みんな私を無視。たまに声かけてくるのは、ノート貸してとかいう私をいいように利用する人だけ。みんな信用できない。施設だって…私をいいように使う人ばかりかもね。」
「疑い深いのね。」
葵は悲しそうにに志音の顔を見た。
「どう?不幸そうに見えた?」
志音が苦笑いをした。
「…淋しそうだな、とは思うけど、不幸では、ないと思う。」
葵は柔らかい話し方で答えた。
「でも、今の志音には私がいるわよ!」
明るく言う葵に、志音はそっけなく
「疑い深いよ。」
と答えた。
「志音が疑ってても関係ない!私は信じてるから!」
そう言って、葵は親指を立ててみせた。
葵は明るく言ったが、志音は否定した。
「進学校で、私の成績がダントツなのが気に入らなくて、みんな私を無視。たまに声かけてくるのは、ノート貸してとかいう私をいいように利用する人だけ。みんな信用できない。施設だって…私をいいように使う人ばかりかもね。」
「疑い深いのね。」
葵は悲しそうにに志音の顔を見た。
「どう?不幸そうに見えた?」
志音が苦笑いをした。
「…淋しそうだな、とは思うけど、不幸では、ないと思う。」
葵は柔らかい話し方で答えた。
「でも、今の志音には私がいるわよ!」
明るく言う葵に、志音はそっけなく
「疑い深いよ。」
と答えた。
「志音が疑ってても関係ない!私は信じてるから!」
そう言って、葵は親指を立ててみせた。