【短編】手のひらを、太陽に…
今、洸は大学を卒業して名古屋で働いているという。
「そういえば、洸が大学を出てから、ずっと東京(こっち)に来てないよね。もう半年近く会ってないのかぁ…。」
公英は思い出したように、葵に言った。
「うん…そだね。」
言葉少なげに葵は答える。少し淋しそうな様子だった。
「退院したって電話は、当然入れたんでしょ?」
「うん!もちろん。でも忙しそうだった。…会いたく、なかったりして。」
その言葉で、志音と公英は葵の顔を見た。
「……そういえば、葵。洸に伝えたの?」
「………うん。だいぶ前にね。」
「何かあったの?」
姉妹の会話に志音は割って入る。
葵は一拍の間を置いてから、苦笑いを浮かべて言った。
「告白したの。洸くんに。」
「そういえば、洸が大学を出てから、ずっと東京(こっち)に来てないよね。もう半年近く会ってないのかぁ…。」
公英は思い出したように、葵に言った。
「うん…そだね。」
言葉少なげに葵は答える。少し淋しそうな様子だった。
「退院したって電話は、当然入れたんでしょ?」
「うん!もちろん。でも忙しそうだった。…会いたく、なかったりして。」
その言葉で、志音と公英は葵の顔を見た。
「……そういえば、葵。洸に伝えたの?」
「………うん。だいぶ前にね。」
「何かあったの?」
姉妹の会話に志音は割って入る。
葵は一拍の間を置いてから、苦笑いを浮かべて言った。
「告白したの。洸くんに。」