【短編】手のひらを、太陽に…
「これから、少しずつ信じていけばいいと思うよ。」
 桜井は志音に微笑みかけた。

「ゆっくりでいい。ずっと見守っているからね。」

桜井は、志音の肩を2回優しく叩いた。

「……桜井さん。」

少し照れ臭そうに、うつむいて志音が言った。

「あの…、あ…ありがとう…。」

 桜井は温かい笑顔で返事をした。

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