恋し、挑みし、闘へ乙女
「さあさあ、こちらに」
ミミが嬉々と乙女を誘いドレスルームの中をズンズン進む。
「こんな奥に入ったのは初めてだわ」
辺りを見回しながら、「これって全部私のお洋服なの?」と訊ねる。
「当然です」と答えるミミに乙女は、なんたる浪費と心の中で呟く。
そして、部屋の奥に到着した途端、乙女は目を見開き唖然とする。
「これ何!」
そのコーナーだけ一種異様だった。
ミミが苦笑しながら、「ほとんどが綾鷹様からのプレゼントです」と言う。
「あっ、でも、こちらから半分は私が通販で揃えた物です」
「ミミの選んだのはいいとして、綾鷹様ったら何を考えているの?」
超ミニ丈のワンピースや下着のようなドレス……女給のような服もある。
「これを着て歩けと言うの?」と乙女の眉間に皺が寄る。
「あっ、これらは全てご家庭で……そのぉ、綾鷹様の前だけで、着る物らしいです」
「何それ! ムッツリ助平! エロ爺?」
「――じゃなく、男のロマンとか仰せでした」
何がロマンだ! 「絶対に着ないわよ!」と乙女は強く言い切り、そこから目を逸らせる。
「で、今日の衣装はどれ? こちら側以外で!」
「あっ、そうですねぇ、私のお勧めは……」
――ミミが手にしたのは、至極シンプルだが上品なフレアーワンピースだった。
ミミが嬉々と乙女を誘いドレスルームの中をズンズン進む。
「こんな奥に入ったのは初めてだわ」
辺りを見回しながら、「これって全部私のお洋服なの?」と訊ねる。
「当然です」と答えるミミに乙女は、なんたる浪費と心の中で呟く。
そして、部屋の奥に到着した途端、乙女は目を見開き唖然とする。
「これ何!」
そのコーナーだけ一種異様だった。
ミミが苦笑しながら、「ほとんどが綾鷹様からのプレゼントです」と言う。
「あっ、でも、こちらから半分は私が通販で揃えた物です」
「ミミの選んだのはいいとして、綾鷹様ったら何を考えているの?」
超ミニ丈のワンピースや下着のようなドレス……女給のような服もある。
「これを着て歩けと言うの?」と乙女の眉間に皺が寄る。
「あっ、これらは全てご家庭で……そのぉ、綾鷹様の前だけで、着る物らしいです」
「何それ! ムッツリ助平! エロ爺?」
「――じゃなく、男のロマンとか仰せでした」
何がロマンだ! 「絶対に着ないわよ!」と乙女は強く言い切り、そこから目を逸らせる。
「で、今日の衣装はどれ? こちら側以外で!」
「あっ、そうですねぇ、私のお勧めは……」
――ミミが手にしたのは、至極シンプルだが上品なフレアーワンピースだった。