つちかぶりひめ

「よし、今日はこれぐらいにしときますか!」


ある程度収穫出来たところで、片付けを始める村人たち。


服を見ればさくも十夜も泥だらけで、顔には土がこびりついていた。

「だいぶ汚れちゃったし、良ければうちで体綺麗にしてから帰る?」


まだ日が沈むまで時間がありそうなことを確認した十夜は、さくの提案に乗りさくの家へと向かう。



「ただいまー!」


「またさく姫様は!!!…って、あら?」


「この間話した十夜様。お風呂とお父様の服を用意してあげて」

「突然の訪問申し訳ございません。若葉の姫君のお心遣いに甘えさせていただきいて、参上させていただきました。つきましては、お願いしてもよろしいでしょうか…?」

「もちろんでございます。暫しお待ちください」


十夜の姿を見た鈴は、かしこまった様子で慌てて準備を整えにいく。

暫くして準備が出来ると、十夜の強い推しから、さくから先に、その後十夜の順で体をきれいにする。

そして、さっぱりしたところでさくの部屋へと戻ってきたのであった。



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