つちかぶりひめ
「今日は久々に村へ出てお疲れでしょうから、早めにご就寝くださいね」
村人たちから分けて貰った野菜をたらふくいただいたあと、寝具の用意を整えた鈴はそのままさくを部屋に残して立ち去る。
さく自身久しぶりに村に出たこともあり、気付けば深い眠りへと誘われていた。
夜も更けて、皆が寝静まった頃、そっとさくの部屋の襖が開く。
そのまま忍び寄った影は、音を立てずに御簾を上げると、ゆっくりとさくの上へと覆いかぶさった。
かさかさと布の擦れる音が聞こえ、さくはふっと目を覚ます。
目を開いたさくの前に広がったのは、先日さくを押し倒した青年が自身の服をゆっくりと脱いでいる光景であった。
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