【完】はじめての…
「おはよう!朝だよ〜起きて、起きて!」
ぱち。
目覚ましの音声を止めるともう7時。
うーん、
やっぱり時間経つの早いなと
思いながらも起きると、
パンの焼けたいい匂いがしてきた。
「ひな〜?おはよう、よく眠れた?」
「ママおはよーう、
相変わらず早起きさんだよね」
眠たい目をこすりながら
顔を洗いに行く。
ぱしゃっと水を顔にかけると、
すぐ目が覚めた。
「今日は目玉焼きとトーストね♪」
ことん。と机の上に置かれると
できたばかりの目玉焼きの
半熟がぷるんっと動いた。
「ありがとう、ママ〜いただきまーす!」
ぱくっとかぶりついたトーストは
マーガリンの匂いといい、おいしさが
口の中で広がった。
「あれ?そういえば、きーくんは?」
「なに〜?呼んだ?」
頭をかきながらリビングにきたのは
きーくん、こと喜一(きいち)。
2個下の小学4年生の弟である。
「相変わらず朝は弱いね…」
と言うと
「お姉ちゃんが強いんだよー」
ときーくんはあくび混じりに話す。
そんなこと言ったら
ママはどうなのよと思ったが
変なこと言って
怒らせるわけにもいかず
黙っていた。
「まぁまぁ遅刻もせずに
行ければいいじゃない?」とママ。
…甘いような気がするが、
実際そのとおりなので
おいておくとしよう。
「でも今日は集団登校じゃん、
あー緊張する…」
「お姉ちゃんは考えすぎ」
「んな、、!
これでも班長で前歩くんだから
当然だって…!」
新学期は基本集団登校が決まっていて、
マンションに住む私たちはその中でも
2つの班に分かれて
行くことになっていた。
6年生が班長、5年生が副班長。
そして新1年生が班長について登校する。
前は副班長だったから後ろについて
ただ後ろからの車が来ないかとか
班長についていけば
よかったからいいけど、
それを今度は
自分から引っ張って行くのである。
それは緊張するって…。
そんなことを自分は関係ないからか
ただトーストを食べるきーくんを見て
何かムカついた…。
ぱち。
目覚ましの音声を止めるともう7時。
うーん、
やっぱり時間経つの早いなと
思いながらも起きると、
パンの焼けたいい匂いがしてきた。
「ひな〜?おはよう、よく眠れた?」
「ママおはよーう、
相変わらず早起きさんだよね」
眠たい目をこすりながら
顔を洗いに行く。
ぱしゃっと水を顔にかけると、
すぐ目が覚めた。
「今日は目玉焼きとトーストね♪」
ことん。と机の上に置かれると
できたばかりの目玉焼きの
半熟がぷるんっと動いた。
「ありがとう、ママ〜いただきまーす!」
ぱくっとかぶりついたトーストは
マーガリンの匂いといい、おいしさが
口の中で広がった。
「あれ?そういえば、きーくんは?」
「なに〜?呼んだ?」
頭をかきながらリビングにきたのは
きーくん、こと喜一(きいち)。
2個下の小学4年生の弟である。
「相変わらず朝は弱いね…」
と言うと
「お姉ちゃんが強いんだよー」
ときーくんはあくび混じりに話す。
そんなこと言ったら
ママはどうなのよと思ったが
変なこと言って
怒らせるわけにもいかず
黙っていた。
「まぁまぁ遅刻もせずに
行ければいいじゃない?」とママ。
…甘いような気がするが、
実際そのとおりなので
おいておくとしよう。
「でも今日は集団登校じゃん、
あー緊張する…」
「お姉ちゃんは考えすぎ」
「んな、、!
これでも班長で前歩くんだから
当然だって…!」
新学期は基本集団登校が決まっていて、
マンションに住む私たちはその中でも
2つの班に分かれて
行くことになっていた。
6年生が班長、5年生が副班長。
そして新1年生が班長について登校する。
前は副班長だったから後ろについて
ただ後ろからの車が来ないかとか
班長についていけば
よかったからいいけど、
それを今度は
自分から引っ張って行くのである。
それは緊張するって…。
そんなことを自分は関係ないからか
ただトーストを食べるきーくんを見て
何かムカついた…。