【完】はじめての…
そして、卒業式当日。


校歌を歌ったり、卒業証書をもらったり…



帰る前に、卒業アルバムに何人かから


メッセージを書いてもらったり


わたし自身がみんなのに書いたり…



同じクラスの子には、やっぱり


声をかけずらかった。


花梨ちゃんを探したけど人も多くて


見つけられなかった。



それでも、中学受験したのは


学年に広がっていたみたいで、


『ひな!中学離れても友だちだよ!』


『元気でがんばれ!』


『また遊ぼうね!』



などなど…

素敵なメッセージが書かれた卒業アルバム

をわたしは大事に抱えた。


春菜は家族で卒業式に来ていたので


そのまま一緒にご飯に行くと言って


先に帰っていた。


わたしはお母さんと一緒に写真を


撮った後、そのまま別れていた。


お母さんにしたら、


「最後の小学校生活なんだから


友だちと帰っておいで?


それじゃあね、卒業おめでとう!」


とのことだった。


まぁ春菜以外にいないわけではないけど


なかなか同じ方向に帰る人はいない…




「翔に会えなかったな…」



わたしは家に帰ろうとすると




「まって、ひな!」


ばっと、振り返ったら



そこにはわたしの方に走ってかけてくる





翔がいた。
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