俺様社長に甘く奪われました

 一度目に訪れたスイートルームで奏多と恋が始まり、二度目は愛を確かめ合った。三度目の今夜は、奏多から思いがけずもらったプロポーズを胸に見つめ合う。

 幸せの階段を一歩ずつ上がり、この先もまだ続く階段をふたりで登っていけたらと莉々子は願った。


「莉々子……」


 素肌を重ねたベッドで、奏多の腕に抱かれて名前を呼ばれること以上の喜びは、きっとない。髪を優しくすく手も、甘い言葉を囁く唇も、奏多のすべてが愛しいと思える。


「奏多さんが私を守ってくれるように、私も奏多さんを守ります」


 間断なく続くキスを合間を縫って言うと、奏多は熱く見つめる目を細め、ゆっくりと莉々子に身体を沈めていった。



END

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