過去の恋で手ひどく傷つけられた主人公。その過去の傷が未だに癒されることはなく、恋に後ろ向きにさせていた。
そんな彼女は、ふられたその日に関係を結んだ人がいた。
アプローチを受けながら、それでも前向きになれない主人公。逃げ腰の主人公に、積極的に関わる彼。
次第にそんな彼の気持ちに惹かれていきながらも、なかなか前向きにはなれない、主人公の戸惑いや苦しさは読んでいてもよくわかります。好きだからこそ、その先に訪れる別れにおびえる彼女。
二人だけではなく、複雑に絡み合う周囲の気持ちの変化が描かれており、すごく読み応えのある作品でした。