気付かせ希望をくれた家族



ですが、車の中で




母「お前は何やってんだか……

帰ったらお父さんに似顔絵描いてもらって明日持ってくよ!

そうすれば早く帰れるから」







 「……うん」








しばらくして家に着いてからは父がスケッチブックを手に色々聞かれながら描いて、気がつけば日付が変わり、うっすらと空の色が変わり始めていました。







父「今日は疲れただろから風呂入ってゆっくり寝ろよ」









 「解った」









そして心身ともに疲れきっていた私は久しぶりに死んだように眠りました。







勿論お風呂で体を洗いましたが、自分では気がつかないほど洗っていたみたいで、翌日起こしにきた祖母が








祖母「体は大丈夫かい?……っ!

  パジャマが血だらけよ?…………っ」









 「へっ…?」









祖母「こんなに為るまで擦って……先に病院

   行こうか」








祖母の声が最後のほうは涙声だったのを覚えています。


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