ネコと教師
キンモクセイの花言葉は
「謙遜」「真実」「陶酔」「初恋」
だそうです。
白石淳子はそんなキンモクセイをイメージして描きました。
今作をお読みくださった皆さんの心に少しでも彼女が残ってくれたなら幸いです。
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といったわけで、三作目。
完結いたしました。
今作のテーマはずばり「ネコと教師」。
ネコは気まぐれで、すばしっこくて、いたずら好きで、でも憎めない愛嬌も持っている。
教師は規律を守り、厳格で、誠実で、ひとりひとり生徒を見守らなければならない義務を負っている。
そんなふたつをくっつけてみたら……?
今作はいわゆる「教師と生徒の禁断ラブコメ」というテイストを含んでいます。
こういった話しで大抵の方が望む結末は、「ふたりがうまくいってくれること」でしょう。
そういった意味で、今作は読者を裏切ることはありません。
ただし、本当に望んだとおりにはならないでしょうが……。
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僕の書くお話も今回で三作目。
だいだい傾向が掴めてきた方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
僕が各作を通して伝えたいこと。
そしてそれを読者さまに託すワケ。
そのあたりも楽しんでいただけたら、これほど幸福なことはありません。
終わった物語の続きは「あなた」の胸の中に。
最後までお読みくださりありがとうございました。
2008年10月1日
ノミ人間