甘く、蕩ける。
「・・・いや、俺もイライラしてたんで。怜

香さんと同じ気持ちでいましたよ」

瞬くんには余裕がある。あんな事に巻き込

まれたというのに、まるで怒っている様子

がなかった。


「もう、全部終わりにしたい・・・どこに

でも私を連れてって」


外は、あの日初めて愛し合った日と同じく

らいに雨が降りしきっている。近くのホテル

に立ち入ると、部屋に入るなり波のように

服を乱された。

「はっ・・・」

彼が露わにした欲は、血管が浮き立つ程に

固くなっている。懐からゴムを取り出すと、

ゆっくりと口で装着させていく。大きくて

なかなか口に入りきらない。その間も、ド

クンドクンとそれは興奮そのもので脈打っ

ていた。

「あっ・・・く、る・・・きちゃうぅ」

彼の上に乗っかると、指でたっぷりと濡ら

された中に先端を入れる。キスを交わして

いる内に彼がゆっくりと突き上げた。

「感じてるんですね・・・すっごく可愛い」

奥まで結合してしまい、悦びと同時にユサ

ユサと腰が揺れる。
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