計画的恋愛
「おはよう、ひよ」

「え……」

声に驚いて目を開くと、まさかの暁君がスマホを私に向けて目の前に何事もなかったように笑顔で立っていた。


「今日も朝から可愛いね」

いつも通り過ぎて私は唖然。
思わず持っていたスマホと参考書を床に落としてしまった。


「何で居るの！？鍵だって掛けてあったよ！？鍵が無いのにどうやって！？それに今のフラッシュは何！？写真撮ったの！？」

「合鍵は沢山あるから」


笑顔の暁君に私は数秒間絶句。


「……だから昨日はあんなに素直に帰ってくれたの……？」

「壮亮が邪魔だったからね」

成る程……。


「あとさっきのフラッシュは写真だよ」

やっぱり写真か。


「実は毎日ひよを撮ってたんだ。写真はこれからは堂々とひよを撮ることにしたよ」

毎日撮られていたなんて初めて知ったが、それ以上は怖すぎて詳しく訊けない……。
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