計画的恋愛
「やっぱりひよは私の気持ちに全然気付いてなかったんだね」


え……?


私がワケが分からずに固まっていると、茉奈ちゃんは私の方へと四つん這いで向かってきて私の頬に触れた。


「ひよって、可愛い……」

頬を染めながら私を熱い瞳で見つめる茉奈ちゃん。


ま、まさか、茉奈ちゃん……

私のことが恋愛の対象に入ってるの!?


「嘘でしょ―――――――――――――――――――――――――――――――――!?」

「私があんな男、忘れさせてあげるよ」

そう言って顔を傾けながら近付き、再び私の唇にキスをする茉奈ちゃん。

女の子とキスする趣味なんて私には無いよ!


「やっ!止めて、茉奈ちゃん―――きゃっ!」


茉奈ちゃんが私を床に押し倒した。

そして私の上に跨る。

直後、私の首筋には這うように動く舌の感触。
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