計画的恋愛
「俺は夫だ、ストーカーじゃない。むしろお前がストーカーだろ」

暁君はしれっとした顔で言った。

「何を言ってるの!?それはアンタでしょ!生理が始まった日まで知ってるなんてキショいわ!」

キレながら暁君に叫ぶ茉奈ちゃん。

私もごもっともだと思います。


「二年前の10月18日の放課後、思い出せ」

暁君が突然訳の分からないことを言った。

私も茉奈ちゃんも暁君の言葉の意味が分からず、頭の上にははてなマークが浮かぶ。

「は?それがどうしたの?」

茉奈ちゃんが疑念を言葉に出した。

「思い出せないなら思い出させてやる」

暁君は次の瞬間、爆弾を投下する。


「あの日、お前はひよの体操服の匂いを嗅ぎたくて、ひよの体操服を盗んだだろ。これで思い出したか?ひよの匂いが大好きな変態匂いフェチ女」

暁君は無表情でバッサリと言い放った。


「え」

私はその言葉を聞いて、固まってしまった。
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