計画的恋愛
「暁君は何で私なんかが良いの……?」

私は立ったままテーブルに並べられた料理を見ながら呟く。

「理由なんてわからないよ」

暁君は料理のお皿をテーブルに置きながら言った。

「え?」

暁君に顔を向けると私を見つめていた。

「誰にも感じなかった感情がひよには沸いたんだ」

私の瞳を見つめながら優しく微笑む暁君の顔にドキリとする。


はっ!いけない!

顔に惑わされちゃダメ!

私は咄嗟に顔を伏せた。


「3歳のひよと出会った時から、ずっとひよにだけに欲情してる。ずっとひよのことを全部知りたかった」

貴方は私を知りすぎです。

あぁ…ストーカーな部分が無ければ最高の告白なのに……。

何て考えていると突然暁君が私の腰を引き寄せた。
そのせいで整いすぎてる暁君の顔が目の前に。
< 130 / 582 >

この作品をシェア

pagetop