計画的恋愛
「私も彼氏欲しいし、コンパに行こう!それよか、その左手の薬指の指輪、凄いね」

「ははは……」

思わず苦笑い。

「とりあえずその指輪は外してね!」


昨日のお仕置きを思い出して一瞬躊躇ったが、私は勢いよく指輪を外した。

彼氏を作って、暁君とは別れるんだ!


明ちゃんには血の繋がったお兄ちゃんだけれど、話して良かったかも。
少しスッキリしたし、まさか明ちゃんが味方になってくれるなんて思ってもいなかった。


明ちゃんには沢山の人脈があるようで、早速2時間後にコンパをすることに。
物心がついてから暁君しか見えていなかった私は、コンパなんて生まれて初めて。
どうやら6対6のコンパらしい。


「一条明です。よろしくお願いします」

明ちゃんはお淑やかに微笑むと男の子達の目がハート型になった。


「一条ひよりです…よろしくお願いします……」

私は目を泳がせながら挨拶。
沢山の男の人の視線を感じる…恥ずかしいな……。
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