計画的恋愛
「ハート……」

「まぁ、でも好みもあるしね。私も気になる男いないし、また明日もコンパ行こう!」

まだ今日のコンパも終わっていないのに、次のコンパの話をし始めた明ちゃん。
明ちゃんって肉食系なんだな。




「ひよりちゃん、少しお話しない?」

「え?」

席に戻ると一人の男の子がやってきて、私の返事も聞かずに真横に座った。

「ひよりちゃん、東大生なんだってね。頭良いんだね」

「そんなことはないです……」

笑顔で私の顔を覗き込むように物凄く近い距離で話し始めた男の子。

私は少し身体を退いた。


落ち着かない色を抜きすぎた髪。

暁君以外の男の子とこんな近い距離になったのは初めて。
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