計画的恋愛
一番最初はやっぱりプーさんから。
その後は順々に回ってランチを食べて、また順々に回っていく。


「ひよ、疲れた?」

「え?」

「顔が疲れてる。もう帰る?」


気心は知れているけれど、人生初めての大好きな人とのデートで、靴はパンプスのせいか足も痛くなってきたし、ずっと手は繋がれっぱなしで、まだ時刻は15時だが私の心臓と脳はどうやら疲労困憊しているようだ。


「うん……ちょっと疲れちゃったかも……。ごめんね」

「謝らないで。また来よう」

「うん」


「楽しかった?」

「うん」

大好きな暁君とのデート、楽しくないわけがない。

私は大きなプーさんのぬいぐるみをぎゅうっと抱えながら歩く。

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