計画的恋愛
開いていく扉がスローモーションに見える。

そして私は中を見た瞬間、全身に鳥肌が立った。


ひぃぃぃいいっ!


心の中で私は絶叫した。


本棚にも私の写真。

机にも、

壁にも、

私の写真、写真、写真。


暁君の部屋の中は、私の写真だらけだったから。

ドン引いている私の横で暁君は部屋の警備を平然と解除していた。


「俺の自慢のコレクションなんだ。凄いでょ?」

そして解除し終わると私の隣に来て笑顔で話し始める暁君。

私は固まったまま動けない。


私…どう反応すれば良いわけ……?

というか、反応を求められても怖すぎて何も返せないですっ!

< 162 / 582 >

この作品をシェア

pagetop